4(フォー)ライン特急(エクスプレス)

つか信州

2017年07月15日 09:00

 ビバ、国鉄特急!国鉄がJRになって、30年が経ちました。今でも、国鉄の特急型車両を愛する人が多くいます。今回は、名古屋発着の特急列車の過去に使われた車両を紹介します。なお、「4ライン特急」とは、1978年10月2日のダイヤ改正の時に登場した名古屋発着の在来線特急の総称です。当時の名古屋鉄道管理局(名鉄局)(現、JR東海)が名付けました。では、行きます。
 こちらは、国鉄381系電車です。日本初の振り子式直流特急電車です。「しなの」に使われていました。当初は、長野運転所に配備されました。「しなの」といえば、伝統的に名古屋側の車両を使いますが、当時、神領電車区にゆとりがなかったみたいです。1982年11月15日のダイヤ改正から神領電車区の担当になりました。現在、リニア・鉄道館で保存をしています。





























 こちらは、国鉄489系電車です。日本初の交直流特急電車の481系をルーツに持ちます。489系は、485系に碓氷峠通過対応機器を取り付けた車両です。「しらさぎ」に使われていました。当初は、京都府の向町運転所に配備されました。その後、金沢運転所に移管されました。なお、「しらさぎ」は、伝統として、西日本側の車両が使われています。理由は、当時の名鉄局は、在来線の電化区間が全て(現在も)直流電化しかなく、北陸は交流電化区間のためです。現在、京都鉄道博物館で保存をしています。




























 
 こちらは、国鉄キハ82系気動車です。日本を代表した特急気動車です。「ひだ」「南紀」に使用されました。ただし、名鉄局初の特急気動車は、キハ181系です。特急「しなの」の初代車両です。「ひだ」の運転当初は、金沢運転所が担当しました。1975年3月10日のダイヤ改正から名古屋機関区に運用を移管されます。一方、「南紀」は、元々の列車名は「くろしお」でした。こちらは、和歌山機関区が担当しました。ただ、現在の新宮・紀伊勝浦行きが登場するのは1978年10月2日のダイヤ改正からです。このとき、紀勢本線の和歌山から新宮まで電化され、新宮駅を境に名古屋側が非電化、大阪側が電化されます。それに伴い、名古屋から新宮行が新たに「南紀」になります。現在、「リニア・鉄道館」などに保存されています。



























 

 大まかに、名古屋発着の在来線特急列車の話をしました。なお、L特急というネーミングは、名古屋発着の在来線特急の「南紀」以外だけです。では、また。

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