2012年04月22日

信州発高速バス雑感 東京行編④

 信州発高速バス雑感、今回は長野線です。長野線は、信州の高速バスの中では異端です。それは、長野市のバス会社が2つあることからです。そのため、信州の他の地域に比べて、歴史は複雑です。では、行きます。
 長野から東京行きの高速バスは、今から20年前の1992年に運行を開始しました。当時は、長電バス(当時は長野電鉄)がJRバス関東と組み、東京駅から新宿経由で長野、湯田中行き「ドリーム志賀」、川中島バス(現在はアルピコ交通(川バス))が京王電鉄バス(当時は、京王帝都電鉄)と組み、「中央高速バス」の運行を始めました。当時は、上信越自動車道がつながっておらず、中央自動車道経由で運行を始めました。20年前の4列シートの夜行バスは、地獄でした。(過去の記事を参照。)当時の中央高速バスは、午後、長野を出発し、翌朝、東京を出発しました。わかりやすく言うと大阪行き「アルペン号」の昼行の運用です。その後、中央道が伸び、高速道路の走る比率が高まりました。
 一方、上信越道が伸び、長野と東京との距離が縮まってきました。1996年、長電バスが西武バスと組み、上信越道経由の昼行高速バスの運行が始まりました。翌1997年、アルピコ交通(川バス)の中央高速バスが上信越道経由に変更しました。その後、川バスの方は、増発を繰り返し、現在に至っています。当然、ドリーム志賀は廃止されました。
 一方、2012年、長野から中央道経由、松本経由千葉行きの夜行高速バスが登場しました。なぜ、東京行編なのに採り上げるのかというと、東京の上野で乗り降りができるからです。もちろん、夜行らしく3列シート車での運行です。運行会社は違いますが、「ドリーム志賀号」の再来です。しかも、松本発初の上野行きです。長野から高速バスだと、新宿や池袋といった、西部の方に行くのですが、上野は東部の方です。上野は、恩賜(おんし)上野動物園(上野動物園の正式名称)、恩賜上野公園、アメ屋横丁がありますし、浅草も近いです。さらに、東京スカイツリーも近いです。西部とは違った魅力があります。
 このような形で長野発東京行きの高速バスがありますが、新幹線と競合しています。価格は、もちろんバスが有利ですが、スピードは、圧倒的にバスが不利です。が、しかし、週末は2台運行の日もあります。よくわからないですね。松本発と違う大きな比較ですね。長野発は、究極の選択ですね。
 今回の写真は、アルピコ交通(川バス)と長電バスのセレガをアップします。長電の方が豪華な作りになっています。それと、長電では車両故障の際、大阪線の3列シートが稀に入ることもあるそうです。そんなにお客様が少ないのでしょうか・・・。では、また。

  


Posted by つか信州 at 10:31Comments(0)バス